今日の一盤(リバーサイド324番サム・ジョーンズ)

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60年3月、ジャックヒギンス、ジャック・マシューズ録音、ポール・ベーコン デザイン、SAM JONES(b,cello)NAT ADDERLEY(tp)BOBBY TIMMONS(p)CHARLES DAVIS(bs)JIMMY HEATH(ts)KITER BETTS(b)LOUIS HAYES(ds)BLUE MITCHELL(tp)
2つのセッションで各トランぺッターがナッ・アダレイトとブルー・ミッチェルの7人編成バンド、サム・ジョーンズの初リーダーアルバム。
「ソウル・ソサイテイ(本作のタイトル)は僕の青春の記録だ」ライナーノーツはいソノてルヲがぺんをとっているのだが、74年に来日したサム・ジョーンズの言葉である。24年の生まれだから26歳での青春の群像だ。
どこを切っても金太郎飴の一介のハードバップ作品ではない。チェロやダブルベースに光を当てているから、繊細な表現力を有する。
ラッパやサックスが陽の楽器ならチェロとかベースは陰の楽器と言えるかもしれない。暑い盛りに外出して、木陰が有り難く思える時がある。陰の下で癒されよう。

今日の一盤(リバーサイド322番キャノンボール・アダレイ)

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60年2月、3月、①ロン・マロ録音、②ジャック・ヒギンス録音CANNONBALL ADDERLEY(as)NAT ADDERLEY(as)SAM JONES(b)LOUIS HAYES(ds)①BARRY HARRIS(p)②BOBBY TIMMONS(p)
本作もCDだ。LPをオークションで入手しようかと検索したら本作は結構な数が出品されていた。それは本作がベストセラーされていた事を意味するかもしれない。会社の、売らんかな、の精神が見え隠れする。当たり前の話ではある。
最初に「ワークソング」次に「ジェニイン」と快活な曲が続く。「ダット・デア」「イージー・リビング」と調子のよい曲が、これでもかと後を追う。学生アマチュアバンドの教材には適すると思う。

今日の一盤(リバーサイド303番キャノンボール・アダレイ)

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59年4月、ジャック・ヒギンス録音、ポール・ベーコン デザイン、CANNONBALL ADDERLEY(as)WYNTON KELLY(p)①PAUL CHAMBERS(b)JIMMY COBB(ds)② PERCY HEATH(b)ALBERT HEATH(ds)
本作のカルテットをCDを入手した。その理由は当時人気NO1だったマイルスバンドのリズム陣であるからして、その迫力を楽しむにはCDの方が良かろうと思ったわけだ。当時のハードバップの迫力を味わうには正直、80年代前後の日本盤の復刻盤より今のCDの方が良い。ベストはオリジナル盤だが高価であるし。
さてキャノンであるが、彼の特徴はファンキー味と高速な指使いである。マイアミの出身で、表現する音世界が明るい。パーカーとかソニー・ステットのラインにあると思うが、彼らより陽の方が目立ち、陰の表現力が物足りなく感じている。ブルーノートで有名な「枯葉」でもキャノンのアルトよりマイルスのトランペットが耳に残るが、それは裏に感ずる、陰というか影の要素の有無ではなかろうか?
とは申せ、本作は同じマイアミ出身で底ぬけに明るいウェントン・ケリーのピアノも売りの一つである。爽やかなハードバップのスイング感を味わえる。とりわけ琴線に触れたのは、「プア・バタフライ」と「アイ・リメンバー・ユー」のスタンダード。キャノンは官能的に歌い上げる。これらのベースはパーシー・ヒース。彼のベースワークに惚れる今日この頃なんです。

今日の一盤(リバーサイド320番ウェス・モンゴメリー)

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60年1月、ジャック・ヒギンズ、ジャック・マシューズ録音、ポール・ベーコン デザイン、WES MONTGOMERY(g)TOMMY FLANAGAN(p)PERCY HEATH(b)ALBERT HEATH(ds)
名盤の誉れが高い本作であるが、改めて聞き直して、聞けば聞くほど本セッションの一部始終にくぎ付け、惚れ直した。
ウェスの天才的なフレーズ、トミフラも、さすがの実力発揮、この2人の掛け合いで内容は素晴らしい。さらにはパーシー・ヒースの端正なベース、アルバート・ヒースは過不足なく下支えし、心地よい。僕はこれをCDで欲しくなった。
僕は本作を聞きながら、昔出た「ジャズ批評」でのウェス・モンゴメリー物語を吸い寄せられる様に読みあさった。
男4人、女1人兄弟の三男として1923年誕生。親が離婚、兄弟3人は父方へ、弟と妹は母方へ、長男は18歳時に逝去、次男は14歳時に学校を退学して荷役の仕事で家計を助ける。そしてハイスクールに通うウェスにギターを買ってやる。感激したウェスは猛練習にいそしむ。話は飛んで、58年時、ウェスの年齢は35歳、6人の子供に恵まれ、朝7時から午後3時まで溶接工の仕事、夜7時から午前2時までバーで演奏、2時半から5時まで次のバーで演奏、こんなハードワークをこなしていたという。この辺りは浪花節的でモンゴメリーの人間力を感じさせる。運命がウェスに味方したのは、キャノンボール・アーダレーとの出会い。噂を聞いたキャノンがウェスを見るに2時半から5時までのバーに駆けつけ、ウェスの目の前、かぶりつきで聞いた。びびびーと響いたキャノンは店の電話を借りたくも電話もないバー、翌日、オリンキープニュースへ報告に走ったという。(キャノンは営業部長役だったのだろう)
その後の活躍は知っての通りだが、彼の活動の基本は兄弟3人の活動であった。次男がベース、弟がピアノ。家族愛、兄弟愛だ。もちろん単独での活動時間は増えていっただろうが。
61年のコルトレーンやドルフィーとモンタレージャズフェスで共演し、コルトレーンからバンドへの勧誘があったそうだが、実現しなかった。家族・家庭を取ったのだ。68年6月15日心臓発作にて逝去。享年45歳、リバーサイドに登用されてから死までの10年は夢の様に男ウェスは開花した。しかしなーと思う。父としてのウェスは忙しすぎて子供とどれだけ触れ合うことが出来たんだろうか?本作の録音時に7人目の子供が誕生した。
コルトレーンバンドに加入しなかった心意気というかポリシーを忖度しようではないか。
努力は天才に勝るという。ウェス物語を読むと相当努力したようだが、本作を聞いて、努力だけでは備われない天才的なひらめき、官能センスを感じぜずにはいられない。元々の天性を有するウェスだが、生活に追われて、切磋琢磨しなけねばならない環境だったからこそ出来上がった彼のアートなのだろう。世の優れたアートっていうのは、そんなものなのかな?

今日の一盤(リバーサイド319番ビリー・テーラー)

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60年2月、レイ・ファウラー録音ポール・ベーコン デザイン、BILLY TAYLOR(p)HENRY GRIMES(b)RAY MOSCA(ds)
録音良し、曲目良し、演奏内容良し、三拍子揃った名盤だ。
ファンタジー社からの再発だが、プレリュードでのライブで録音がすこぶる良い。ヘンリー・グライムスのベース、ブラッシュワークの心地よさ、ビリーは力みを感じないスイング感で素晴らしい。
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