今日の一盤(ムーズビル39番ラッキー・トンプソン)

s_P1010105.jpg
63年3月、バンゲルダー録音、LUCKY THOMPSON(ts,ss)HANK JONES(p)WENDELL MARSHALL(ds)DAVE BALIEY(ds)
トンプソンは1924年生まれだから、アモンズやデックスと同じ世代。この頃の世代はスイング時代の40年を経て、ビバップ時代に生きた。青春時代はスイング時代という事になる。青春時代がビバップ時代であった、その後の若者世代と少し感性のニュアンスが異なると思う。曰く、歌心勝負。ビバップ時代はスピードが要求された。
伝記によると、5歳で母親を亡くし、弟の世話をしたらしい。ほうきの柄にマークしてサックスの指使いに励んだという。楽器を手にしたのは少し年を取ってからだったろう。・・・古今東西、才人というのは、そんな逆境からスタートして夢追い人に成り、成功するものだが。それに比べて、現代日本人の学生なんて、10代で何十万もする楽器を手にする子もいる時代で、そんな連中にジャズを演奏するなんて、それは違うと思っている。それは、どんなにがんばったって、コピーでしかない。
ジャズの根幹はブルースであり、ブルースは貧困7な土壌にしか育まれない。富裕な土壌には生息は無理なんだと思う。植物にも賛成の土壌を好むもの、アルカリ性を好むものがあるように。ちょっと強引だが基本的な僕の考えだ。
閑話休題、40年代50年代と活躍した後プレステッジには63年(本作)64年、65年に3枚吹き込んでいる。共演ピアニストは2枚がハンク・ジョーンズ、それとトミフラである。(いずれも良作)
彼はアメリカの音楽産業と衝突したようだ。そして60年代後半からヨーロッパに舞台を移す。そしてもう一つの強力なエピソードは2005年に亡くなるまでサバンナ(アフリカ?)とか大西洋速西部の島で暮らしたりとか、更に最後の10年はホームレスの世捨て人となったりとか、普通の日本人には考え付かないような人生を送っている。
本作の62年、奥さんを亡くしている。伝記によれば、その後子育てが大変だったようだ。子供が2人、後に、息子はギタリストとして活躍、娘には孫が誕生したとか。
本作はジェローム・カーンの佳曲を淡々と演じているが、スローな曲は特に、まー、味わい深い事、僕は他作品でも彼のスローバラードを絶賛します。人生に汗をかいている人にしか表現できないフレーズを聴く事が出来ます。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ジャズカフェモーニン

Author:ジャズカフェモーニン
ジャズカフェ『モーニンのブログ』へようこそ!

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
天気予報その2
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
訪問者
QRコード
QR