今日の一盤(8256番ジャッキー・バイアード)

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61年3月、バンゲルダー録音、JAKI BYARD(p)RON CARTER(b)ROY HAYES(ds)虎の巻より
ジャッキー・バイアードについて書かれたものを読むと、判で押したように「バーサタイル」という形容が出てくる。直訳すれば多芸、多才。確かにバイアードのピアノスタイルはジェームス・p・ジョンソンからセシル・テーラーまでと、恐ろしく幅広い。要するに何でもできちゃう人。このアルバムは彼の多芸の内、ごくオーソドックスなボリュームゾーンに狙いを定めたトリオ演奏。脇は大物、ロン・カーターにロイ・ヘインズ。(後藤)
ライナーノーツ(星野秋男氏)から引用する。
一部のファンからは、バイアードが様々なタイプの演奏する「バーサタイル」である事を逆手にとって、個性が無い、とする向きもある。色々なタイプのプレイが出来るものの「これだ!」という本物の自分がないというわけだ。
個性というとモンクやエロール・ガーナーの個性の様にワン・アンド・オンリーなスタイルを指すが、バイアードの個性はあらゆる奏法を自己のアイデアでアレンジし、それを自在に操る事こそ、彼の個性というべきだろう。
バーサタイルに似た言葉にフレキシブルというのがあるが、バイアードは全くフレキシブルではない。例えばギターのジム・ホールの様に、どんなミュージシャンと共演しても美味く順応する、いわばフレキシブルなタイプとは正反対である。従ってバイアードはリーダー向きのミュージシャンであり、サイドマンは彼のトラデショナルなものと前衛的ななものをミックスさせたあたりの表現だから、そうした特異な革新性を理解する者が必要である。

バイアードは前衛かといえば、そうではないし、ジャズピアノとして耳ざわりが良いともいえない。一聴してノリが良いなんて、決して思えない。笑顔の無いジャズピアノだ。
だけども、何度となく繰り返して聞くうち、そこはかとなく味を感じてくる。
ナマコやホヤを最初に食った人は偉い。食い付けると大好き!というファンもいるに違いない。
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