今日の一盤(10049番アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)

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凄いですねー、ジャケットデザインは「暗雲」ですよ。
発売当時は72年頃、その時はすでにプレステッジレーベルはファンタジー社に売られていた。それでその社のジャズ担当主任はオリン・キープニュースさん(リバーサイドで有名)で、その関係からだと思うが、今日のアルバムが49番としてリストに載った。
原盤はfrench・amerikaと記載があるが、小生の所持しているのはフランスのレーベルBYGだ。たぶん内容は同じものだと思う。

今日の新聞、週刊誌の見出しに「美智子様、雅子様を叱る」と皇室の話題が載っていた。その内容は「小山田家とは違うのだから、合わせなさい」とか。小山田家とは新潟県の村上市と聞いている。当然その地域の由緒あるお家であろう。そしてお父上は東大出である。戦後70年、日本国の風土、世相、すべからく右肩上がりの経済第一主義であり続けてきた。人・教育の在り方も、果ては博士か大臣かで、立派な尊敬される人物形成をモットーとしてきた。
考えてみれば、それは我々下界の国民であり、天皇家は博士・大臣のはるか上の存在であるから、我々と同じ価値観であろうはずがない。立身出世はどうでもよいのである。それよりもっと大事な別の価値観で世相と応対しなけねばならない、という美智子妃殿下のお心と察する。
とんでもない話題を持ち出した。言いたいことがあって、それは、価値観の相違、それも裏表ほどに差が生じうる事だ。例えば僕だって戦後70年の流れの中で生きてきたから、当然、和+欧米文化の日本の中で育んできた。だからこそJAZZと巡り合ったと思っている。そこにはインテリという世界に対する憧れが潜んでいたと思っている。未知なる世界(アート)への。そんな立場にいると、大衆文化というのは享楽的に感ずる。はっきり言うと、紅白歌合戦だって、ロックだって、フォーク、Jポップ、ソウルジャズも皆、享楽的な分野の音楽という事になる。いわんやハードバップだって。
もしかして、フリージャズを聞いている人たちはそんな思いを込めて悦に入るんだと思う。今日の僕もそうだった。
今日のアルバムは日本盤で、解説があった。面白い内容なので紹介する。
「昨年アート・アンサンブル・オブ・シカゴ(以下AEC)が来日したとき、その生演奏を聴いて、期待を裏切る不出来な演奏に失望したのである。その直前に「戦士への賛歌」という作品を聴いていたためそうなったのではない。彼等5人の演奏が真に陳腐極まりないものだったからである。ジャズとしては珍しいこの集団固有の機智と諧謔と道化が、生演奏では駄洒落と化し、滑稽により寄り、悪ふざけをやたらと、これみよがしにやりまくっていたのだから。~彼等はチンドン屋でもないのにチンドン屋まがいのことを、舞台でしゃあしゃあとやらかす、その無神経ぶりに腹が立ったし、だからチンドン屋の哀愁さえ感じなかったままだった。~メンバーの誰だったか、サックスを股の間から出して、ONARAの発するに至っては、見るのも無残、聴くのも噴飯ものであった。その演奏は完全にショーと堕し、専ら監修に媚びを売りまくる大道芸人さながらであって、本来彼らの音楽性が持つ批判精神や攻撃性のかけらも見出すことができなかった。」

まだまだ演奏会の批判は続く。中も部分的に省略がある。迎合精神がはびこる≫昨今、これだけ厳しい批評はあっぱれだと感ずる。もっともその批判は今日のアルバムを讃えるための前文であり、アルバムの紹介は次の通りだ。
「1曲目「オー・ストレンジ」のパート1は打楽器の濃密な演奏で始まった。パーカッションの大饗宴といった感じだ。トランペットやサックスがそれぞれに覆いかぶさり、やがてそれは今日の錯綜混乱した現代現実や人間状況を象徴するかのように、あらゆる角度から音が発せられる。大都市のラッシュ時の騒音公害を音形象したみたいだ。各学期がほとんど無関係といっていい感じで噴出し、咆哮し、怒号し、叩き出されている。それでいて喧しさを覚えないのは、この集団即興グループのの特質で、それは各演奏者が堅固な創造意志を内部に秘めているからだろう。即興力の力強さは単にフリーという形態を離れても、あらゆるジャズ表現の最上位にあるといっていい音表出をやりとげている。~」

こんな感じで絶賛する評論はまだまだ続く。この評論家は鍵谷幸信さん、確か慶応の教授であったはず。
なんか学生運動が盛んな時代のアジ演説的な調子で、時代を感ずるな~
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