今日の一盤(7206番エディー・ロックジョー・デイビス)

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今日の主役を略してERDとします。
ジャケットは主役がサックスを持っているだけの、つまらない印象だ。数度登場しているERDだが、ブルージーなテキサステナーとハードバップをシェークしたような、パワフルさが持ち味であり、それが売りであった。
その彼が、本日のアルバムはWITH BIG BANDとある。歌手でも楽器でもバックにビッグバンドを従えて演奏するとは、実力が認められ、とても名誉な事なのだが、少し若くないか?という疑問を持つ。
そして、ここでのバンドアレンジャーはオリバー・ネルソンで、彼自身もプレステッジに7枚リーダーアルバムを出している実力ジャズマンだ。・・・・・というわけで、興味深々に針を落とすのであった。
タイトルのTRANE WHISTLEとは和訳すると汽笛だろう。好ましい曲タイトルだなー・・・と聞いて行く。聴きながらジャケットを見て、おっと思った。スタンダード1曲とERDの1曲を除き、残りの4曲は全てオリバー・ネルソン(以下ONとする)作曲であった。そしてB面1曲目の「THE STOREN MOMENT」に目が止まる。この曲はONの出世作というか、歴史的名盤と言っても良いインパルスの「THE BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH」のA面1曲目と同じではないか!
録音は前者即ち7206番は1961年9月20日、後者は1961年2月23日である。
なぜなのだ?ON氏はこの頃プレステッジとインパルスと二股かけていたんだろうか?契約の問題は?
僕なりに推理してみた。
ONのプレステッジ初出しは59年10月である。そして60年5月までに数枚、それからしばらく間があって61年8月、そして9月、それでプレステッジと離れた。だからこの2カ月だけ、事情があったのだろう。
つまらぬ子細をほじくったが、表の音楽だけでなく、裏事情というのもファンの楽しみでもあるので、ご勘弁を。
さて、内容であるが、当たりである。ONのブルージーな曲にERDの熱い事、熱い事、300度の油でから揚げするが如くホットでソウルフルなデリシャスな出来になっている。トランペットも熱い!クラークテリー、リチャード・ウイリアムス、ボブ・ブライアントのチェースも聞ける。洗練されたインパルスに対し、荒々しくワイルドだ。しかしこれもまたジャズの魅力である。ちなみに、ここにもエリック・ドルフィーが参加している。この頃ONと親友だったという。

それにしてもERDとONの共演はプレステッジではこれが最初で最後だ。お互いに貸し借りあるのが普通だし、そこの所で数多くのジャムセッションをして数多くのアルバムを出すのがお家芸なプレステッジなのであるが。
まさか、ERD氏シャーリースコット嬢にふられて鬱になり人間関係がおかしくなったのでは?
人間追いつめられると、しっちゃかめっちゃかになる事がある。どこぞの県議員の様に。
まさかね、今日の熱演をみると、そんなわけは有り得ないと思います。

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