鯰(ナマズ)の心、若鮎の心

P6300081.jpg
この店を開店して2年が過ぎた。
秋田大学に近いので、当然ジャズが好きな学生さんが中心になる店にと想定していたが、答えは、さに有らず。

ジャズ研というサークルがある。それが全く来ないのだ。その部室は医学部方面にあり、距離があるという一因があるかもしれない。それにしても・・・・
しかし、開店当初、1回は来たのだった。男同志で5,6人、女同志で5,6人連れだって。そして、それっきり来ない。
よっぽど印象わるかったのだな~。そう言えば、僕は上から目線で接していたかもしれない。エリッククラプトン等ギター好きの彼には、ハーブエリスとか渋いミュージシャンを聴かせた。こんなギタリスト知ってるか?と言わんばかりに。女の子にはキースジャレットを掛けた。当然、良い反応が返ってくると思ったが、キースを知らないと来たもんだ。「何~?こんなのも知らないってか!」子馬鹿にしたような反応を浴びせたと思う。今、振り返って反省するに、そんな事が思いだされる。すなわち、僕は彼らに駄目だしを受けたという事だ。
この2年間はそういう想定外な事象(学生だけではない、数回来て、顔なじみになったと思いきや、その後プッツリという大人も数多い)を、しんみり受け入れる事の精神修養との戦いであったと言っても良い。

そんなため息話ばかりでもない。うれしい事もある。皆様の温かいご支援ももちろんだが、開店当初高校2年生の生徒が3人時々来てくれた。その時ばかりは僕もジャズの先生気分になる。その彼らが社会人、大学生、浪人と羽ばたいていった。その内の東京に行った大学生1人が本日、店に来た。高校の学園祭に来たかったので2泊3日の帰省だという。5月病、6月病というのがあるから、もう1カ月すれば夏休みなんだが、まー良い帰省じゃない?
何て親心にも似た心境である。
その彼からリクエストを受けた。エロールガーナーである。「ん?」・・彼は最初はロックのエリッククラプトンから次第にブルースが好きになり、そしてジャズに興味を持ち始めたのだが、正直ジャズの世界に入れるかどうか半信半疑な部分も感じていた。僕には秋大ジャズ研のトラウマがある。今の若い者はあてにならない・・・
東京で2か所のジャズ喫茶に行っていると言う。渋谷にあるJSBとジニアスという2つ。JSBはジャズのJ、SOULのS、ブルースのBをとった店で主にファンクぽい曲が中心だという。本格ジャズを聴く時はジニアスだという。週1回は行っているし、デスクユニオンにも足蹴に通いLPレコードも購入しているんだとか。
東京という大海に出て、すっかりジャズ道を驀進しているようだ。
また親爺心が出てくる、おい、学業も忘れるな、ジャズ道は先が長いからホドホドにな!

そんな彼からエロールガーナーのコンサートバイザシーというアルバムのリクエストを受けたのだ。1950年代の古典的名盤だ。
おぼっちゃま!まー立派に成長なされて!古典に興味を示すなんて!婆やの心境である。
部活はギター部に所属したという。クラシックギターで生ギターの修練しているという。目標はモンゴメリーであり、ケニーバレル、グラントグリーン。まだまだ遠い道のりだという。

僕は昔を思い出した。上野にイトウというジャズ喫茶があった。そこで聞いたパットマルテーノに衝撃を受けた。それが画像の右である。ギター、オルガン、ドラムのトリオライブ、疾風の如くギターの早弾きで乗りが素晴らしいアルバムだ。若者には受け入れられるんじゃないか?

相手が古し目のもので来ると、こちらは逆に新し目を提供している自分がいる。そうか、
古いのを押し付けちゃいけないのか・・・あちらから来るのを待つ。
秋大のジャズ研の連中にもその精神で行けばよかった。
逃がした魚は大きい。(>_<)

スポンサーサイト
プロフィール

ジャズカフェモーニン

Author:ジャズカフェモーニン
ジャズカフェ『モーニンのブログ』へようこそ!

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
天気予報その2
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
訪問者
QRコード
QR