今日の一盤(ジャズランド60番ロックジョー・デイビス&ジョニー・グリフィン)

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61年6月、7月、レイ・ファウラー録音、ケンデアドフのデザイン、EDDIE LOCKJAW DAVIS(ts)JOHNNY GRIFFIN(ts)LLOYD MAYERS(p)LARRY GALES(b)BEN RILEY(ds)
60年から62年にかけて、主役の2人の作品はジャズランドとプレステッジに10作くらいある。ベースとドラムは、ほとんど変わりないのだが(厳密には1作違うが)ピアニストは3人いる。ジュニア・マンス、ロニー・マシューズ、本作のロイド・マイヤーズである。この方あまり名前を聞かない。本作にてもソロは少なめで、いささか存在感が薄いように思うが、そつなく演じている。調べたらマイナーなピアニストで、こいう寡作のミュージシャンには愛を注いで鑑賞すべし。何といっても聴きどころはバトルの迫力だ。肉汁が滴るビーフステーキ料理の如し。ジャケットデザインも良し。
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今日の一盤(ジャズランド59番ソニー・レッド)

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61年5月、SONNY RED(as)CEDAR WALTON(p)GEORGE TUKER(b)JIMMY COBB(ds)
61年12月、SONNY RED(p)BARRY HARRIS(p)GRANT GREEN(g)GEORGE TUKER(b)JIMMY COBB(ds)
レイ・ファウラー録音、ケンデアドフのデザイン、
昨日までに積もった雪がほとんど消えた。小春日和とは行かないまでも、お日様が顔を出す昼下がり、僕は冬支度の庭仕事をしていた。「宜しいですか?」初めて見る顔のお客様だ。
朝、本作を聞いたがA面の1曲目がスタンダード「ムーン・リバー」次曲もスタンダード、グラント・グリーンが参加しているからファンキーなハードバップを期待していたのでちょっぴり肩透かし。ブルース・フィーリングたっぷりは味わえず、そのままB面へ、1曲目が快調なテンポでベースのジョージ・タッカーのウォーキング・ベースが冴えわたる。これから先は午後の楽しみにしておこう。
そんなこんなで迎えた午後なのだった。
お客様は東京からだった。僕と同じくらいの年恰好に見える。ターンテーブルに乗せたままだった本作のB面に針を落とし、ジャズのお話をする。熊本のご出身で、先般の地震の後、結構な数のレコードを処分したそうだ。久し振りにレコードに囲まれている空気に振れたが、やはり良いもんだね。と言う。ご自身はビッグバンドでテナーサックスやアルトを奏でているという。
どんなジャズがお好み?今掛かっているハードバップが好みです。初めて聞くレコードだけど、バリー・ハリスがモードを弾いているんだね。・・・・お主やるな!さすが、楽器を演奏できる人は音楽の内容を細かく分析しながら聞いている!僕には出来ない。
B面の1曲目は「THE MODE」という曲。マイルスバンドで活躍しているジミー・コブや、若手シダー・ウォルトロンを起用し、ハードバップに腰を据えつつ、モードという新しいスタイルにも挑戦しているソニー・レッドである。聴くほどに力作だってのが解る。

今日の一盤(ジャズランド58番ジュニア・クック)

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61年4月、BLUE MITCHELL(tp)JUNIPR COOK(ts)DOLO COKER(p)GENE TAYLOR(b)ROY BROOKS(ds)
61年12月、RONNIE MATHEWS(p)for DOLO COKER レイ・ファウラー録音、他、ケンデアドフのデザイン、
本作は名盤の1枚に入れたい。
まず、ジャケットがナイスだ。大樹を挟んでご両人がポーズを作っている。緑が眩しい。
初めミッチェルとクックの双頭バンドだと思っていたが、一応名目上はクッククインテットとなっている。が、ミッチェルにも同等に光が当てられている。
僕はジャズ愛好になった初期時代にブルーノート4076番ホレス・シルバーの「ドーイング・ザ・シング」というビレッジゲイトでのライブ盤に夢中になっていた。それの録音が61年5月である。本作は全く同じ頃の録音で、ピアノだけロニー・マシューズに代わり、他サイドマンは全く同じという構成だ。各人の演奏雰囲気もライブのそれと同等に非常に素晴らしい。
とにかく、ミッチェルとクックは相性が良いのだろう。息がぴったりに、ファンキーに演奏している。1曲だけ「イージー・リビング」でスローバラードをクックが演じているが、それ以上にアップテンポのファンキー調の曲が好ましい。

今日の一盤(ジャズランド57番クリス・アンダーソン)

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61年6月、レイ・ファウラー録音、11月ビル・スタフォード録音ケンデアドフのデザイン、CHRIS ANDERSON(p)BILL LEE(b)PHILLY JOE JONES(ds)WALTER PERKINS(ds)
重度の身体障害を持ち、おまけに19歳で失明したというクリスである。当然、寡作だから幻の名ピアニストといわれる。
バップの流儀を踏まえた黒人のジャズピアニストが全身全霊で向かう世界であるからして、聴き応え十分。3曲参加のフィリーのドラミングも良い。当時マイルスバンドでの活動で3曲だけとか。
特別にスイング感とか、抒情的とかの引き付ける旨味は、さておいて、何かのパワーを感ずる本作、こんなめぐり合わせを有難く思う。聴くほどに味が沁み出してくる。素晴らしいです。

今日の一盤(ジャズランド56番フランク・ストロジャー)

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61年9月、レイ・ファウラー録音、ケンデアドフのデザイン、FRANKSTROZIER(as・fl)G EORGE COLEMAN(ts)PAT PATRICK(bs)CHRIS ANDERSON(p)BILL LEE(b)WALTER PERKINS(ds) 
朝、両面を聞いて、さてどんな内容にしようか考えた。琴線に来る事は無い。でも一聴して琴線に来るなんて代物は誰が聞いても良かれと思う、名盤であって、そんなにざらにあるものではない。本作だって、まずさは感じられないし、普通のモダンジャズのアルバムであるが、何度も聞いている内だんだん味が出てくるというのもある。とかしている内、ライナーノーツを読んで、これは紹介したいと思った。1993年、上田 篤さんの執筆である。一部であるが・・・
で、ストロジャーというと、僕にはジャズの語り口をしっかりと身に着けた伝統的な側面と、新しい表現に対する前進的な側面が、程よいバランスでミックスしたミュージシャンであるという印象がある。オーソドックスだけれどもありきたりでなく、何かを付け加えようとしても実験臭くはならず、常に新鮮さと温かみのある。つまり、とても聴きやすく、親しみやすいアルト奏者なのだ。
彼がパーカーから多くを吸収しているのは間違いない。しかし表面的には似ているが、パーカーの人を拒絶するような厳しさ、響きは無い。日本人好みの、情感と歌心の豊かさを感じさせる。
60年代前半にオーネット・コールマンへの急接近を図ったジャッキー・マクリーン。あるいはコルトレーンにのめり込み、本来のスタイルを忘れかけたアート・ペッパーのように無理を感じさせるところが無い。意欲は感じさせても、あくまで自然体のままなのだ。

繰り返し聴いているが、だんだん味を感じて来た。

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