今日の一盤(リバーサイ329番デック・モーガン)

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60年5月、レイ・ファウラー録音、ケン・デアドフ デザイン、DICK MOAGAN(p)KETER BETTS(b)BERTELL KNOX(ds)
29年生まれ、記憶に無い幼少時分、祖父母にパイプオルガンで教えを受けたというが、5歳時に独学でピアノを覚えたという。それから10代で町のクラブで演奏したり・・というから天才肌だ。
エロール・ガーナーやオスカー・ピーターソンから影響を受けたという。確かに足して二で割った様な、スイング感があり、かつ、スイングの起伏の作り方が素晴らしい。ハードバップとは一線を外すが、立派な自分の型を持つナイスミュージシャンだ。
生き方が絵になる。若い時分はピアニストを志向した。陸軍に徴兵されたが、音楽部隊のピアノ担当、銃は手にせず。除隊後トミー・ドーシー楽団に採用される。31歳時のキャノンボールの紹介でリバーサイドと契約し3枚残す。ニューヨークという街が好かず、周辺の都市に住居を移し、クラブ活動をしてたが、4ビートジャズで飯を食う事ができず、ポピュラー音楽バンドに加入し活動、その後80年代になって一念発起し、弁護士になる。凄い奴だ。
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今日の一盤(リバーサイ328番ベブ・ケリー)

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59年10月、ビル・マックミーキン、ジャック・マシューズ録音、ケン・デアドフ デザイン、BEV KELLY(vo)JIMMY JONES(p)KENNY BURRELL(g)JEROME RICHARDSON(fl,ts)OSIE JOHNSON(ds)MILT HINTON(b)HARRYEDISON(tp)他
サイドマンは皆、玄人好みのベテランミュージシャン。さすがリバーサイドの人脈。
LOVE LOCKED OUT・・・本作は全曲失恋ソング、アンニュイなムードが漂い、朝とか昼下がりのお天道様が照っている時、聞いてもつまらない。夢は夜開くの本作。何しろサイドマンが渋い演奏をしている。

今日の一盤(リバーサイド327番ジェームス・クレイ&デビット・ニューマン)

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60年4月、ジャック・ヒギンス録音、ケン・デアドフ デザイン、JAMES CLAY(ts,fl,)DAVID NEWMAN(ts)WYNTON KELLY(p)SAM JONES(b)ARTHUR TAYLOR(ds)
この頃(60年春)になるとジャケットデザイン担当がポール・ベーコンからケン・デアドフに代わってくる。ミュージシャンの写真をアピールさせるデザインが多くなる。ペーソスに満ちた50年代のポール・ベーコンのが良かったねー。いつの世も、昔に郷愁と愛惜を思うものなのか。
キャノンボール・アーダレーPRESENTATIONが記載されている。人事兼営業部長のキャノンなのだ。
ウエントン・ケリートリオの伴奏で繰り広げられるノリの良いハードバップなのだが、一介の金太郎飴ではない。ジェームス・クレイのフルートが素晴らしいのだ。

今日の一盤(リバーサイド326番バリー・ハリス)

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60年5月、ウオーリー・ハイダー録音、ケン・デアドフ デザイン、BARRY HARRIS(p)SAM JONES(b)LOUIS HAYES(ds)
岩波洋三さんのライナーノーツに、こうある。「ハリスは小柄だが、後頭部がやけに大きく出っ張っているのが目立つ、正岡子規ほどではないが、それに近い頭格好である。こういう頭の人は人並み外れて頭がいいといわれれるが、確かにハリスは知的で音楽的には傑出したものを持っている。」存命しているハリスは29年生まれだから88歳になる。
サンフランシスコのクラブでのライブ録音だが、録音がすこぶる良い。ピアノはもちろん、サム・ジョーンズのベースもヘイスのブラッシュも客の拍手やざわめきも含めて、ほどよくバランスが取れた好録音である。(日本グラムフォンの再発だが)
内容も、ピアノは快調だし、ベースもドラムも良し、3拍子そろった、まさに名盤。
あまりの心地よさに70年代のハリスをあれこれと聞き直しているが、本作(リバーサイド初作)やひとつ前58年録音のアーゴ盤(初リーダー作)ほど琴線が揺れない。理由はベースが電気処理されて出されているせいか、ベースの音に深みが感じられないからだと思うが、ハリス作品なら、この辺りが一番聞き心地が良いかもね。何たって、時代が生むテンポが最高だから。

今日の一盤(リバーサイド325番ユセフ・ラテーフ)

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60年5月、ジャック・ヒギンス録音、ケン・デードフ デザイン、YUSEF LATEEF(ts,fl,oboe)RON CARTER(cello)HUGH LAWSON(p)HERMAN WRIGHT(b)LEX HUNPHRIES(ds)
昨日のサム・ジョーンズのセッションは60年3月で、本作は5月9日。何を言いたいかというと、本作でもロン・カーターがチェロを弾いており、更には5月17日にはプレステッジ傍系レーベル「NEW JAZZ」からダグ・ワトキンス名義の「SOULNIK」というワトキンスのチェロをフィーチャーされたアルバムが出されている。しかも面子は本作でのユセフカルテット全員なのだ。
すなわち・・・今から57年前の3月~5月の春、ジャズ界ではチェロが満開していたのであった。
サム・ジョーンズが先にチェロに手を出していた。なるほど彼の経歴をみると父がピアノの先生をしていたというから、音楽教育の環境が整っていたのだなー。チェロに向き合うというのは、同じベースマンでも、より複雑繊細な音楽を目指す心意気があったのだろう。そして、そんな高度な音楽世界を目指しているのが本作の主役ユセフである。
サム・ジョーンズのはサイドマンがマイアミ出身のハードバッパーで囲まれていた。本作のサイドマンはユセフのコンセプトを十分理解している、ハードバップもやれるが、そればかりでない柔軟性のある若手達である。
例えを日本の歌謡曲に持ってくるなら、方や、日本伝統民謡にも繋がるかな北島三郎の演歌、方や、日本フォークソングにも繋がるかな、森進一の演歌歌謡、同じ演歌でも硬軟さまざまですが、まさに、そんな例えを妄想しました。
1曲目にドボルザークの「ゴーイング・ホーム」をオーボエで歌い、ジョー・ザビエルの曲をフルートで朗々と歌い、さらには4ビートブルースをテナーで奏で、THREE FACES OF YUSEF LATEEFなる彼の能力がいかんなく発揮された本作です。
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