今日の一盤(ジャズランド57番クリス・アンダーソン)

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61年6月、レイ・ファウラー録音、11月ビル・スタフォード録音ケンデアドフのデザイン、CHRIS ANDERSON(p)BILL LEE(b)PHILLY JOE JONES(ds)WALTER PERKINS(ds)
重度の身体障害を持ち、おまけに19歳で失明したというクリスである。当然、寡作だから幻の名ピアニストといわれる。
バップの流儀を踏まえた黒人のジャズピアニストが全身全霊で向かう世界であるからして、聴き応え十分。3曲参加のフィリーのドラミングも良い。当時マイルスバンドでの活動で3曲だけとか。
特別にスイング感とか、抒情的とかの引き付ける旨味は、さておいて、何かのパワーを感ずる本作、こんなめぐり合わせを有難く思う。聴くほどに味が沁み出してくる。素晴らしいです。
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今日の一盤(ジャズランド56番フランク・ストロジャー)

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61年9月、レイ・ファウラー録音、ケンデアドフのデザイン、FRANKSTROZIER(as・fl)G EORGE COLEMAN(ts)PAT PATRICK(bs)CHRIS ANDERSON(p)BILL LEE(b)WALTER PERKINS(ds) 
朝、両面を聞いて、さてどんな内容にしようか考えた。琴線に来る事は無い。でも一聴して琴線に来るなんて代物は誰が聞いても良かれと思う、名盤であって、そんなにざらにあるものではない。本作だって、まずさは感じられないし、普通のモダンジャズのアルバムであるが、何度も聞いている内だんだん味が出てくるというのもある。とかしている内、ライナーノーツを読んで、これは紹介したいと思った。1993年、上田 篤さんの執筆である。一部であるが・・・
で、ストロジャーというと、僕にはジャズの語り口をしっかりと身に着けた伝統的な側面と、新しい表現に対する前進的な側面が、程よいバランスでミックスしたミュージシャンであるという印象がある。オーソドックスだけれどもありきたりでなく、何かを付け加えようとしても実験臭くはならず、常に新鮮さと温かみのある。つまり、とても聴きやすく、親しみやすいアルト奏者なのだ。
彼がパーカーから多くを吸収しているのは間違いない。しかし表面的には似ているが、パーカーの人を拒絶するような厳しさ、響きは無い。日本人好みの、情感と歌心の豊かさを感じさせる。
60年代前半にオーネット・コールマンへの急接近を図ったジャッキー・マクリーン。あるいはコルトレーンにのめり込み、本来のスタイルを忘れかけたアート・ペッパーのように無理を感じさせるところが無い。意欲は感じさせても、あくまで自然体のままなのだ。

繰り返し聴いているが、だんだん味を感じて来た。

今日の一盤(ジャズランド55番ジョージ・シアリング&モンゴメリーブラザーズ)

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61年10月、ウオーリー・ハイダー録音ケンデアドフのデザイン、GEORGE SHEARING(p)WES MONTGOMERY(g)MONK MONTGOMERY(b)BUDDY MONTGOMERY(vib)WALTER PERKINS(ds)
本作を調査して面白い事を知った。本作のシアリングとモンゴメリーブラザーズは事務所が同じであった。だが、シアリングはキャピタル、モンゴメリーブラザーズはリバーサイドと契約していて、共演作のリリースは不可能だったが、マネージャーの策略で、シアリングはリバーサイドに派出させて、その代わりリバーサイドのキャノンボール・アダレーを借りて、ナンシー・ウイルソンと共演させてキャピタルから出すという交換条件で本作は生まれたという。もう一つ、本作録音前の9月から10月初め、ウェス・モンゴメリーはコルトレーンバンドと西海岸で共演していたという事。当時のコルトレーンバンドにはドルフィーも在籍していた。そして、ウェスの演奏は絶賛されていたとか。そういう状況の中で本作は録音されたのだ。
シアリングといえば「9月の雨」「バードランドの子守歌」の作曲家。スターだったようで、同じ事務所のブラザーズのあこがれる先輩だったようである。従ってシアリングの世界にサイドマンとして参加しているコンセプトの内容になっている。室内楽的な「静」という枠に収まっている。ジャズ的にはおとなし目で琴線に来ない、イージーリスニング的に聞くが良かろう。「THE LAMP IS LOW」という曲も収められているが、この曲があるので日本盤は製作出来ないらしい。著作権の問題か。尚、本作は通常のリバーサイドの録音室ではなくユナイテド・サウンド・スタジオでモノラル録音である。モンク・モンゴメリーのベースが心地よい。

今日の一盤(ジャズランド53番ジュニア・マンス)

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61年8月、レイ・ファウラー録音、ケンデアドフのデザイン、JUNIOR MANCE(p)JIMMY ROWSER(b)PAUL GUSMAN(ds)
タイトルのBIG CHIEFとは大酋長という意味で、マンスのオリジナル・ブルース曲だ。ジャジーでブルージーで、ご機嫌なナイス曲だ。この1曲で、マンスのセンスが一流だと理解できる。音楽を作る構成が聴衆者に分かり易く、気持ちよく感じてもらうというセンス、これを表現できる事は音楽家冥利だと思うが。それが可能な人だ。モンク作曲「RUBY MY DEAR」元々美しい曲だが、ゴージャスにエレガントに料理している。語り口が上手という表現がある。ジャズピアニストとして、それだ、

今日の一盤(ジャズランド52番クリフォード・ジョーダン)

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61年6月、レイ・ファウラー録音、ケンデアドフのデザイン、ミュージシャンは画像を参照してください。
ケニー・ドーハム、ウェルバ―・ウェアー、シダー・ウォルトン、アルバート・ヒースと豪華メンバー。全8曲中、スローなスタンダード1曲以外はクリフォード3曲、ケニー2曲、シダー2曲、皆ミドル~アップテンポのジャジーな曲ばかり。当時はモードが流行りだしたが、本作もその走りを感ずる音だ。クリフォード・ジョーダンはミンガスバンドでも活躍した人だから、モダンジャズ主流派であり4ビートジャズをベースにしてブレない好ましいミュージシャンであるが、本作も真面目に作られている。サイドマン達も熱演している。渋い好盤。
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