今日の一盤(ベツレヘムBCP1018番ハービー・マン)

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54年12月、トム・ダウト録音、バート・ゴールドブラッドのデザイン、HERBIE MAN(fl)BENNY WEEKS(g)KEITH HODGSON(b)LEE ROCKEY(ds)
虎の巻より
もう一つの聞きどころはライナーにある。ハービー・マン自ら執筆した。ベツレヘムがイーストコート・サウンズを募集しているのを聞き知り応募した。途中略、名文だ。マンは名フルート奏者にして名文家だ。フルートで吹かれるためにこの世に生まれて来た「昨夏の出来事」を率先して聴いてくれ、とハービー・マンは語っている。(寺島靖国)・・・・その後ベツレヘムから3作のリーダー作が生まれる。
今朝ドラは「わろてんか」、本日の内容は二代目の息子がマーチンショーなるアメリカのお笑いショーを企画するストーリーである。そして会社という組織で運営する為に、企画書をまとめる仕事が出てくる。その企画書作りに奮闘する・・といった内容であった。
本日の主役マンも企画書を作り、ベツレヘムに応募した。その為には最低限の基礎学力が必要であろう。即ち、文章力。寺島さんはマンは名文家と称したが、ライナーの内容は、理屈っぽいモノではない。僕でさえ辞書を片手に何とか理解できそうな程度の英語な気がする。(あくまで雰囲気的に)そんな事は兎も角、マンは音楽的な才能と合わせ、企画力という才覚も備えていた。その後プレステッジ、リバーサイド、バーブ、アトランテックというレーベルに多数作品を出し。ついにはエンブレムという自らのレーベルを持った。やり手ミュージシャンなのだ。
何故かブルーノートとは縁が無い。彼はユダヤの血を引いており、アルフレッド・ライオンというドイツ人が作ったレーベルと相性が合わなかったのか?
マンの音楽は理屈っぽくなく、ソフトな4ビートジャズ。全編フルート・カルテットというのも貴重な価値だ。
バート・ゴールドブラッドはOWL(フクロウ)をワンポイント使っている。
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今日の一盤(ベツレヘムBCP1017番スタン・レビ―)

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54年12月、バル・バレンタイン録音、バート・ゴールドブラッドのデザイン、STAN LEVEY(ds)ZOOT SIMS(ts)JIMMY GIUFFRE(bs)CONTI CANDOLI(tp)MAX BENNETT(b)CLAUDE WILLIAMSON(p)
虎の巻から
左手の装飾、いわゆるオカズを多用せず、ダム類もほとんど遊ばせておくに等しい、要するに、シンバル一途といったドラム奏者の一群がジャズの歴史のなかにいる。スタン・レビ―はその総師というべき人である。(寺島靖国)
こういう評論は演奏する事に無知な者にはありがたい。じーっとシンバルワークに耳を傾ける。なるほどバンド全体を鼓舞するに圧倒的なステッキさばきだ。経歴を見たらガレスピー・パーカー・スタンケントン楽団、華々しい活動をしていた。
惜しむらくは本作は日本盤の復刻盤で、シンバルの録音が物足りない。オリジナルだったらもっとよかったんだろう。それとズートのサックスに耳が行く。ボブ・クーパー、ビル・ホルマン、ジミー・ジュフリーというジャズ・コンポーザーの曲を2曲ずつ演奏している。いずれの曲も敷居が高く、ジャズマンにとっては粋な曲となる。

今日の一盤(ベツレヘムBCP1016番コンテ・カンドリ)

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54年11月、バル・バレンタイン録音バート・ゴールドブラッドのデザイン、CONTE CANDOLI(tp)CLAUDE WILLIAMSON(p)MAX BENNETT(B)STAN LEVEY(ds)
ジャケット写真の海岸は男鹿半島の景色みたいです。何気ない風景もご覧の通り、アートの香りが。
学習塾の前を通りかかったら、小学生の低学年の児童が迎えの母の車に向かって走って来た。塾に拘束された子供が解放され、その場から走って出てくるという行為は子供の本能だろう。若いミュージシャンが速弾きのとりこになる、というのも本能だろう。スポーツもより早く、より回転数を上げ、というのも同じ事か。
年を取ると(僕の場合、まだ初老の域だと思っているが)と、スピードはどうでもよい。金メダルの羽生選手にも良かったねと気分良くなったが、スピンに琴線は揺れない。ただ表現力には注目して観戦した。彼一人、別次元の表現力であったと感じた。
さて、本作のカルテットは白人の若手アメリカ人4人。威勢が良い。冬季五輪、どの競技でもアメリカの若者は威勢よくパーフォーマンスしている。威勢のよさはアメリカ開拓時代からのDNAだろう。ただし表現力には熟成期間が必要となる。

今日の一盤(ベツレヘムBCP1015番テリー・ポランド)

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55年1月、バル・バレンタイン録音、バート・ゴールドブラッドのデザイン、TERRY POLLARD(p)DON FAGERQUIST(tp)HOWARD ROBERTS(g)HERMAN WRIGHT(b)FRANK DEVITO(ds)
まず、ジャケットが良いね。
テリー・ポランドと言えば、ジャズランド61番にハープのドロシー・アシュビーと組んだアルバムがあった。のそれが61年。本作は5年前の作だ。ジャケット裏の解説に「TERRY POLLARD?」「WHOS HE?」とある。男勝りの力強いタッチのピアニストという意味合いだろう。50年代の女流ピアニストと言えば秋吉敏子さんやドイツのJUTTA HIPPのさんが有名だが、彼女等のアルバムがバーブやブルーノートから出されたのは56年以降であった。一足先に発表された黒人女流ピアニストである。
パーカーの曲「SCRAPPLE FROM THE APPLE」を演じている。バド・パウエル直系のこれぞジャズピアノトリオ!
現代のジャズピアノといえばビル・エバンス・の影響が少なからず全般に言えるが、当時55年にかけては、それが無い時代。
エバンスの垢が皆無な幸せを感ずる本作だ。トランペットのドンも良く歌っている。ベツレヘムではロスの録音第一号だろう。

今日の一盤(ベツレヘムBCP1014番ジョナ・ジョーンズ)

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54年12月、トム・ダウト録音、バート・ゴールドブラッドのデザイン、Å面 JONAH JONES(p)(tp) EDMOND HALL(tp)(cl) VIC DICKERSON(tb) KENNY KERSEY(b)(p) GEORGE FOSTER(ds)(b) OSIE JOHNSON(tb)(ds) B面 URBIE GREENp(tb) GEORGE CLARK(ts) KENNY KERSEY(p) MILT HINTON(b)OSIE JOHNSON(ds)
戦場のピアニストという映画があったが、この1909年生まれのジョナさんは船上のトランぺッターだった。
スタートがそうだったらしい。ミシシッピー川で上り下りする船の上でのシーンだろう。その後の活躍は目覚ましい。フレッチャーフェンダーソン楽団はじめエリントン・ベーシー楽団以前の有名な楽団ほうぼうに名を連ねた。ルイ・アームストロング婦人からはルイ2世というニックネームを授かったそうだ。トランペットの申し子であった。55年頃あるクラブと5年契約を結んでいたというから、昨今のプロ野球の契約事情を推し量ると、大したミュージシャンとしての存在感があったと思う。
だが、僕も数枚彼のレコードを持っているのだが、じっくり聞いた事が無い。イージーリスニング的な演奏に終始している風で、じっくり向き合う気になれないからだ。ブルースフィーリングも気薄だ。腕達者で世間にもてはやされ、人種差別、格差社会の底辺の世界観が無いからなのか。この人の音楽は明るく・楽しく・軽快に楽しむ事こそ生きるのだろう。
A面がデキシー風、B面が中間派風、一流のミュージシャンに囲まれて良い演奏しているが。

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